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「((マルクおいで))」
僕はジェスチャーで飼っている犬を呼ぶ。
僕はマルクを静かに抱きかかえると眼を瞑っている里子の前に出した。
母がニヤニヤとその光景を見つめている。
ベロン
マルクの体格に似合わない大きな舌が里子のソレより小さい唇を覆い隠した。
次の瞬間里子の口の周りはマルクの唾液でぐちゃぐちゃになっていた。
「もう優君ったらそんなに激しくしなくても。」
姉よ。僕の舌はこんなにも唾液を含んでいるのかい?
「やだ。優君ったらちょっと生臭いぞ。」
マルクは先ほど魚を食べていました。
「もう。激しいんだから。」
姉よ。僕はお前を心から尊敬するぞ。
そんな漫才を母は笑い転げてみている。
時々笑いすぎで過呼吸になっていた。
お父さん。
あなたは娘と嫁にどんな育て方をしたんですか?
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