第一話 大きな大きな黄色い看板

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誰かが立て替えたのかな? 僕は異様に大きい黄色い看板を見上げると顔を上げ上を追ってみる。 都心の真ん中にただただでかいでかい黄色い看板。 蛍光色の黄色の看板は見続けると眼がそのまま黄色に染まってしまうのではないかというほど光輝いているように見える。 悪い言い方をすれば眼がちかちかする。 ―――! 最初見たときは何も書かれていなかった看板だが何か黒い大きな線のようなものが見える。 残念ながらこの距離では何が書かれているのか分からずただ黒い線にしかみえない。 僕は無性にここに書かれている内容が気になりこの看板が見える場所へと向うことにした。 東京で高いところでこの看板が見えそうな…。 ――東京タワー! 僕は思いつくとすぐさま走り出した。 途中僕と同じように走っている子供を見かけたが僕はその子供を追い抜かし東京タワーへと急ぐ。
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