俺と彼女と姉妹たち

生徒会の役員

義理も人情も仁義もへったくれもない戦いから一週間後の、ある日の昼休み。

キンコンカンコン！

なんだ？

『生徒会役員は放課後、生徒会室に集まるように』

マジかよ……今日は用事があるのに…

言ってなかったが俺は生徒会役員だ。

ちなみに、あず姉も生徒会役員だ。

俺が生徒会にいるのも、あず姉のせいというか、あず姉のおかげというか、まぁそんなとこだ。

今日の集合ってなんだ？

仕方ない生徒会に行くか…

そして放課後。

｢遅くなりました｣

生徒会室のドアを開けて生徒会室に入る。

そこで俺は驚かされた。

｢ひ……仁美！？｣

生徒会室に仁美がいた。

｢陽斗君……｣

｢お前生徒会にいたんだな｣

｢はい。陽斗君と一緒に入りましたよ？｣

うそ！？

知らなかった…

俺が生徒会に入ったのは、クラスで委員を決める際に、金さんに有無を言わせぬ口調で決められた。

その時に誰かが立候補したとは聞いたが、それが仁美だったなんてな。