生徒会の役員

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「陽ちゃーん!」 「あず姉!?」 あず姉に抱き着かれた。 俺はあず姉を引きはがした。 「とりあえず座ってくれ」 会長らしき人は全員が揃ったのを確認し、席につけと促す。 全員ってこれだけ? 少なくないか。 会長らしき人、あず姉、俺、仁美、茶髪の女性。 全クラスから募ったって話だけど……少ないよな… なんで俺のクラスだけ? 「それ以外のクラスからは募集していないんだ」 「今なんて…」 「それ以外のクラスからは募集していないと言ったんだ」 「なんで…」 「元々、陽ちゃんを生徒会に入れるつもりだったのよ。 それと、生徒会会則に役員は最低五人必要だから、陽ちゃんのクラスから募集することにしたのよ」 「じゃぁあず姉、ほかのクラスから募集したっていうのは……」 「嘘よ♪」 嘘だったのかよ! あず姉達の陰謀だったのか…… 「辞退するってのは…」 「なしよ」 茶髪の女性にあっさり却下された。 諦めるしかないのか…… 「で、今日は何をするんですか」 「まぁいわゆる顔あわせだ」 「それと、陽ちゃんと仁美ちゃんの役職を決めるのよ」 それだけなのか…… 「じゃぁまずは自己紹介からだ。 私は二年生徒会長の水川奈々だ」 「同じく二年書記の九条泉よ」 茶髪の人は書記なのか。 あれ?副会長とばされてね? 「知ってると思うけど、二年会計の夕崎梓よ♪」 だから副会長は?
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