194人が本棚に入れています
本棚に追加
「陽ちゃーん!」
「あず姉!?」
あず姉に抱き着かれた。
俺はあず姉を引きはがした。
「とりあえず座ってくれ」
会長らしき人は全員が揃ったのを確認し、席につけと促す。
全員ってこれだけ?
少なくないか。
会長らしき人、あず姉、俺、仁美、茶髪の女性。
全クラスから募ったって話だけど……少ないよな…
なんで俺のクラスだけ?
「それ以外のクラスからは募集していないんだ」
「今なんて…」
「それ以外のクラスからは募集していないと言ったんだ」
「なんで…」
「元々、陽ちゃんを生徒会に入れるつもりだったのよ。
それと、生徒会会則に役員は最低五人必要だから、陽ちゃんのクラスから募集することにしたのよ」
「じゃぁあず姉、ほかのクラスから募集したっていうのは……」
「嘘よ♪」
嘘だったのかよ!
あず姉達の陰謀だったのか……
「辞退するってのは…」
「なしよ」
茶髪の女性にあっさり却下された。
諦めるしかないのか……
「で、今日は何をするんですか」
「まぁいわゆる顔あわせだ」
「それと、陽ちゃんと仁美ちゃんの役職を決めるのよ」
それだけなのか……
「じゃぁまずは自己紹介からだ。
私は二年生徒会長の水川奈々だ」
「同じく二年書記の九条泉よ」
茶髪の人は書記なのか。
あれ?副会長とばされてね?
「知ってると思うけど、二年会計の夕崎梓よ♪」
だから副会長は?
最初のコメントを投稿しよう!