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「陽斗君っていつからギターやってるの?」
「中ニから」
商店街を歩きながら仁美と話していると、TWENTY ONEアイスクリームが目についた。
「仁美、食べるか?」
「はい」
「おごってやるよ」
「でも……」
「いいから選べよ」
ギターを買うための金は別に持ってるからな。
「じゃぁ……ツインでビスケットインチョコレートとミルキーチョコレート」
チョコレートばっかだなおい。
「俺は…ツインでラムネとキャラメルバニラ」
金を払い、アイスを受け取り、ベンチに座りアイスを食べる。
「う~ん!おいひい」
アイスを食べながら幸せそうに笑う仁美。
「チョコレート系…好きなの?」
「うん」
かなり幸せそうだ。
ホントに好きなんだな。
俺は特にこだわりないが、甘い物ならなんでもいい。
ここのアイスは美味しいんだよな。
俺のお気に入りだ。
「ここのアイスは美味しくてさ、俺のお気に入りなんだ」
「そうなんですか」
「美味しいよな」
「ふぁい」
食べながら喋るのやめなさい。
アイスを食べ終わり、近くの楽器屋でギターを受け取る。
「さまになってますね」
できればギターを演奏している時に言って欲しいんだが。
「ありがとな」
この後は商店街の出入口の所で別れ、家に帰った。
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