突然の告白

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「おはようあず姉。早くしないと置いてくよ」 俺はあず姉にそう言って、洗面所へ歩いていった。 「ふあーい」 まだ寝ぼけているのか、あず姉はそう返事をして、リビングに入って席についた。 俺はあず姉を見届けると、洗面所に行って歯を磨いて、髪を整えた。 準備バッチリの俺となぎ姉と未夢はソファーに座って、あず姉の支度ができるまで、テレビを見ている。 あず姉の支度が大方できたので、俺達は外であず姉を待つことにした。 「陽ちゃんお待たせ~」 家の前でなぎ姉達と待っていると、準備を済ませたあず姉が抱き着いてきた。 「お姉ちゃんばかりずるい!私も~」 そう言ってなぎ姉まで抱き着いてきた。 「未夢も~」 未夢まで抱き着いてきよった。 ええい!この姉妹どもめ! 「ええい!離れろい!」 この姉妹どもを引きはがした。 抱き着かれて動けん。 歩きづらくてしょうがない。 こんなところをやつに見つかってみろ。 「おぉ!相変わらずモテモテで幸せそうだなぁ陽斗~」 そうそう、こんなふうに…て、えぇ!? 「圭太!」 こいつの名前は朝霧圭太。俺の親友だ。 「今ので幸せそうに見えるなら、お前の目は節穴だな。病院行ってこい」 「ハハハ!冗談だよ」 こいつ、事あるごとに茶化してきやがって。 ウゼェ。一回星にしとくか。
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