突然の告白

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まったくこんなのメモしてどうするんだか。 言っておくが俺はそんなに遅刻してないからな。 まだ4回目だ。 「お~いお前ら、いい加減席つけ」 教室のドアが開いたと思ったら、一人の男が入ってきた。 だらし無く着たシャツ、だらし無くつけたネクタイ、だらし無く着た白衣、くわえタバコ。 何もかもだらし無く着たこの男。 この人の名前は宇治原金時。 通称金さん、金ちゃん、などといっぱいあるが、この二つがメインだな。 あれでも俺達の担任だ。教科は確か……国語だ。 現国と古典両方担当だ。 席につき、ホームルームが始まる。 「え~連絡事項なし。ま、一日適当に頑張ってな」 適当だな、おい。 というわけで朝の金さんのホームルームは5分と経たないうちに終わった。 最初の授業は確か数学だったな。 圭太とトイレに行ってから、授業の準備をする。 「…ん?何だこれ」 数学の教科書を机の中から出した時、真っ白な封筒が床に落ちた。 ダイヤのシールで留められている。 何だろう? 手紙ってことは言うまでもないが、誰だ?こんなことしたの? まだわからんが、開けておくか
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