突然の告白

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封筒を開け、圭太や彩に気づかれないように手紙を読む。 [夕崎陽斗さんへ このように手紙であることを許してください。 あなたにお話しがあります。 今日の放課後屋上でお待ちしております。 森島仁美] ま、まさかとは思うけど……ラブレターか? いや、まさかそんなことは… そして昼休み。 さて、誰だらうな。 森島………森島……森島仁美…… どっかで聞いたことあるような、会ったことあるような気がするんだが…… ダメだ…思い出せない。 いや、たぶん気のせいだな。 「どうしたの、陽ちゃん?」 「どうした?陽斗、食べないのか?」 そうだった、今は昼休み。 昼食中だったな。 「なんだよ、陽斗?考え事か?」 鋭いな、圭太。 だが言わないぞ。あず姉となぎ姉がいるところで言ってみろ、大変だ。 「んなわけねぇよ」 「そうか」 ごまかして弁当を食べる。 あ、美味い やっぱり母さんの料理は美味いな。 掃除の時間。 俺と圭太は教室掃除。 「なぁ圭太」 「ん?何だ?」 「森島仁美って知ってるか?」 「森島仁美……う~ん…どうだったかなぁ? 聞いたことあるんだがな~」 圭太もか… 「彩なら知ってるぜ、たぶん」 まぁそうだろうけど… 「いや、彩は遠慮しとく。色々面倒だから」 「ふ~ん…」 「彩には言うなよ」 「わかったよ」 とりあえず圭太には釘をさしておこう。
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