突然の告白

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ついにやって来た放課後 圭太とあず姉、なぎ姉を帰らせ、俺は屋上に行く。 あれ?誰か一人忘れてる気がするんだが…まぁいいか。 屋上に来るなんて初めてだ。 入学して二ヶ月は経つのにな。 ゆっくりと扉を開ける。 広い。 同じ学校とは思えない。 屋上だけ別世界みたいだ。 屋上の広さに軽く圧倒されたが、俺がここに来た目的を忘れてはダメだ。 屋上を見渡し、目的の人物を捜す。 といっても、俺はその相手の顔を知らない。 でもまぁ、今下校時間だし部活以外の連中は大概帰ってるから多分見つかるだろう。 そんな楽天的な考えで屋上を見渡すと、すぐに目当ての人物らしき人はみつかった。 屋上の隅で校庭の景色を眺めていた。 俺はその人に近づき、声をかけた。 「………もしかしなくてもだけど、森島仁美さん?」 少女は振り返り、黙って頷いた。 緑色のリボン…俺と同じ一年生か。 腰まで伸びた黒い綺麗な髪、透き通るような白い肌、大きく開いた黒曜石のような黒く綺麗な瞳。 綺麗だ。 こういうのを大和撫子っていうのだろうな。 「あ、あの~」 「は、はい!」 やべ、みとれてた。 「あの、私の事知ってますか?」 「…実は……」 俺は事実を話した。 事実ってほどでもないけど。 「そうですか……」 森島さんの残念そうな顔に、罪悪感が募る。 「ゴメン…」 「気にしないでください」 気にするなって言われても、気にするよ。 森島さんは俺の事知ってるのに、俺は森島さんの事を知らない。 「じゃぁ自己紹介させてください。 私は1年A組森島仁美といいます」 A組だって? どこかで聞いたことあると思ったら、同じクラスだったのに俺は思い出せないなんて最低だ。
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