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「ケホケホ。なんでいきなり吐き気なんか」
すると英司がひょいと顔を出してゆりを見つめていた。
「本当どうしたんだ?もしかして?」
「うんうん、なんでもないの」
「一応、病院でもいっとくか?」
「大丈夫よ!心配しないで」
そう言いながらゆりはトイレから出た。
「そっかあ。本当。少し大袈裟だったなあ。俺」
そして二人は居間に戻った。ゆりは朝起きた時から妙な違和感があった。昨日の晩。ゆりは正樹に犯されそうになっているところを英司に旦那に見られた。
[ずいぶん、楽しそうなことをしてるじゃないか?もう起きてんだよ?悪いなあ]
あの言葉。いったいどうゆうつもりなんだろ?なんで昨晩のこと聞かないの?絶対に見ていた。あれは夢じゃない。ちゃんと頭の中で覚えてる。ちなみに今、昼ご飯を食べています。
「どうした?」
その英司の一言でゆりは現実に引き戻された。
「うん?」
英司は首をかしげながら微笑みをうかべた。
「あ、え?」
「全然食べてないじゃないか?やっぱりうまくないか?それとも」
「そんなことないよ?」
そう言いながら一口食べて箸を置いた。
「?」
英司は視線をそらすことなくゆりのことをじっと見つめていた。
「なんかあったのか?」
「なんかって?」
「たとえば」
そう言いながらゆりの元へ駆け寄った。
「え?」
ゆりはかなりびっくりしているようだった。
「やっぱり俺の思ったとおりだなあ!この淫乱女があ!」
そう言いながらゆりを無理矢理床に投げつけた。突然だったので唖然だった。そしてゆりがその場から起き上がろうとすると英司は上にのっかかってきた。
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