318人が本棚に入れています
本棚に追加
紙を読み終えると自分のファイルにしまった。
まさか、一番偉い人なのだろうか。
その考えを打ち消した。ありえない。
まだ『子供』なのだから。
突然、ガタガタと音をたて皆が立ち上がった。
「これで終わります。葦秋君は、この人についていけばいいですよ」
園長さんが俺に、そして『子供』に言った。
これで終わり。あっけない。
今までの施設では、無駄に長い話を聞かされたり、自己紹介をさせられたりしたが、今日は紙に記入し、ほんの少し待っただけで済んでしまった。
最初のコメントを投稿しよう!