第一章 二人の出逢い

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三日目の夜、山中の道を歩いていると追っ手の気配を感じた。 間違いない。俺は誰かにつけられている。 声が聞こえた気がしたが、捕まったら殺されると思った。 ひどいことをされると思った。 だから走った。 体力はすでに限界に近かったがふりしぼり、ダッシュした。 前方から人が飛び出し、網を投げた。 網は俺の体に絡まった。 動くことができない。 力も尽き、俺はおとなしく捕まることにした。
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