長編

6/9
前へ
/9ページ
次へ
「ここでいいよ」 私は笑顔で言った。 「え?本当にここでいいのか?」 「うん!ありがとう!また明日ね!」 そう言って、急いでその場から逃げ出した。 「ごめんね、大樹。」 突然、絶望感に襲われた。 「別に良いもん、解放されなくても。大樹を失うぐらいなら」 大樹のそばにいられなくなるぐらいなら。 「‥」 すると突然、後ろから布のようなもので口をふさがれた。なんなの。これ。そして壁に押し付けられた。目の前には、若い男が。 「やめて!!」 「結構可愛いじゃん!!」 そう言いながらキスをしようとしてきた。 「いやあ!!!!!」 私は大声で叫んだ。すると、突然。男は誰かに手首を強く掴まれた。 「僕の妹に何してるんです!?」
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加