長編

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「そういえば、そうだったね」 私は苦笑いだった。 「僕がいない間、何か変わったこととかあった?」 「え?別に‥‥何もぉ」 言葉が続かなかった。祐史には学校の出来事は言えないと昔から思っていた。 「そう?」 「うっうん!」 「夜道は気をつけなよ。さっきの男だって」 「うっうん!」 お兄ちゃん、やっぱ優しい。そして家に着いた。 「あら。2人で帰ってきたの?」 「母さん!ただいま!」 そう言いながらリビングへ。 「私、今日ご飯いらない」 「具合でも悪いの?」 母親は心配しているようだった。 「そうじゃなくて、食欲ないだけだから」 そして自分の部屋へむかった。 「要!待てよ!」
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