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数珠繋ぎの相対
森羅を現し 司りし羅盤
一つ 一人 転がせば
平然と動じぬ 一つ 一人 無し
複雑に絃を絡め逢う
ただ それだけ
珠を揺する手は運命
絶えず組み替え
絶えず盤から珠を落とす
珠のぶつかり逢う音が
終焉の庭に響く
私は手に翻弄される音が煩い
運命の死せる日
それは盲信の始まり
啼き続ける赤子も止まり
空ろに空を見上げ
母より先に朽ちるのを待つだろう
運命の崩壊は思考の破壊
嗚呼
今も尚
珠を翻弄する音が…
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