壱話

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歩いていくうちに茶屋が見えてきた。 十四郎「おっ茶屋かぁ、さっき休んだが一杯貰ってくか」 そして茶屋へと向かった。 お婆さん「いらっしゃい」 気品なお婆さんが出迎えていた 十四郎「茶を一杯、おっ団子もあるのか、じゃあ団子二本くれ」 お婆さん「あいよ」 一時してお茶と団子を持ってきた。 お婆さん「はい、お待たせ」 十四郎「どうも、いただきます」 お婆さん「ところで、浪人さんみたいだけど、何処からおいでで?」 お婆さんが不思議そうに聞いてきた。 十四郎「あぁ、俺は江戸から旅をしてまして」 お婆さんは驚いた表情でこう言った。 お婆さん「まあ、随分と遠くから来たんだねぇ、さぞかしお金も掛かるでしょう」 十四郎「まあそうですが、自分たんまりと金がありますんでね」 十四郎は自慢気に言った。 それを奥の席でその話を聞いていた二人組の男達がいた。
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