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オルカ兄さんは、アタシの父親の弟で兄が死に船を任された時にそのまま アタシも引き取った。
当時まだ16で くせのある奴らばかりの船をまとめるのは大変だったに違いない、それなのに 兄さんは アタシを放り出さなかった。
「イサーナお前は兄さんだけじゃなく、俺にとってもも宝物なんだ」
そう言って 肩車をしてくれた。
傍らには いつも レイがいて、そんな兄さんを 苦笑いしながらも 見守っていた。
時間がある時はアタシの相手をしてくれた。
幼いアタシの髪を撫でながら、
「お前の髪は綺麗な銀色だ伸ばせば さぞ素晴らしいだろう。それに銀は魔除けになる お前はこの船の 守り神だ」
兄さんが 笑ってくれるだけで嬉しかった。
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