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リオンはもう一度、渡された書類を見てみた。
封筒の中には魔法学園の入学案内と、詳しい日時指名、用意するものなんかが入っている。
そして、問題なのは、最後に残った手紙。
『やあー、リオンくん。君がこれを見てるってことは魔法学園に通いたくなっちゃったんだねぇ。親代わりの私としちゃあうれしいことこの上ないよ。中学で出席日数の問題があったけど、君がとてつもなく行きたそうだったから、揉み消しといた。楽しい学園生活を!
P.S.任務の時は学園サボれ』
初めてこの手紙を読んだとき――ギルド内の自室だが――あまりに理不尽な物言いに、紙を破こうと思ったほどだ。
だが結局はここにいる。
この歳で魔術師として働いていながらも、自分は一応学園には足を出来るだけ運んでは来ていた。
だから、ちょっとは楽しみなんだな、これが。
同世代のやつらと馬鹿話するってのも、久々だ。
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