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なんてことを考え、今から入学式が始まる学園の、校門の前で立ち尽くしていたリオンだったが。
急にその肩を叩かれた。
「よっ、天下無敵の落ちこぼれくん」
その声に聞き覚えがあったリオンは、苦笑いを浮かべながら、振り返った。
「やあ、唯我独尊の落ちこぼれくん」
そしてお互いににやりと笑う。
声をかけてきた人物は、自慢の長い金髪をこの長かった休みの間にばっさりと切ってしまったのか、短い髪をふりふりやってきた。
いわく、
「ああ、これ? ぶっちゃけ邪魔」
また、その輝く海のように美しかった両目を隠すような、サングラス。
いわく、
「南行ってきて、気に入っちゃって」
そして紺色のブレザーに、リオンの紺色のズボンとは違う、紺色のスカート。
いわく、
「……私、女なんですけど」
だそうだ。
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