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彼女――シャリアとは、中学からの仲良しさんだ。
お互いに学年最下位を誇る成績のせいで知り合い、それ以来気の合う親友といった感じ。
シャリアはじーっと上から下までリオンを眺め回した後、言った。
「なんか痩せた? この長期休暇の間に何してたのさ」
リオンは苦笑いとともに、
「家でゴロゴロ」
それで納得したのかは定かではないが、とりあえず彼女は「ふぅーん」といって、頷いた。
「ま、いいさね。なんでも。こうやっているんならさ。私はあんたが落ちこぼれ過ぎて入学拒否されないかと気が気でなかったよ」
流し目で「ハ」と馬鹿にするような視線と笑いを見せてくる。
「余計なお世話。おまえだって同じようなもんだろ」
「あんたと違って出席日数はバリバリだからね」
フフンと彼女は鼻で笑った。
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