第二話

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  二人はこれからの生活の基盤になるであろう一のCの教室に向かっていた。 その廊下では朱のブレザーの三年生、緑のブレザーの二年生、紺のブレザーの一年生が、それぞれ友達と歩いている。 「なーんかさぁ」 シャリアはそれを見て呟いた。 「アレだよね。よくよく人生考えるとさ。こんなところ何の意味があるんだろうって思えてくるよ」 何を生意気なことを。 だが共感出来るところもあるリオンは頷いた。 「まーなぁ。ここでいくらがんばったって、結局は戦場に行かされるんだからな。意味ないっちゃあ、意味ないな」 廊下で対峙し合っている生徒らがいた。 紺色、一年生だ。 「そうさぁ。生き残れるのも小数。才能ある奴は、どんどん戦場に向かってく。……ならさ」 対峙している二人の一年生の内、一人が呪文を唱えて、指を相手に向けた。 指からは微量の火の球が飛び出し、相手に引火する。 相手は叫びながら、水の球でそれを消し去った。 「ずっと落ちこぼれでいいと。そうは思わないかな?」
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