第二話

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  問い掛け。 その台詞はまるで自分が自分の意志で、落ちこぼれを“演じている”かのような言い草だ。 「バーカ」 リオンはシャリアの金髪の映える頭を叩いた。 シャリアは小さく「いたっ」と叫ぶ。 「俺は落ちこぼれをやめてぇよ。さっさと魔法使いたい。それに、その台詞、負け犬の遠吠えにしかなってないよ」 リオンがそう言ってやると、彼女はへへへと笑った。 「そうさぁ。魔法が使えない者の現実逃避さぁね」 とかなんとか言ってる間に、教室の前にやってきた。 再び緊張の一瞬である。 リオンがそんな気持ちで扉に手をかけると、 「おっはー!」 シャリアが大声とともに教室に乱入した。 どうでもいいが、緊張状態を返してほしい。
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