ざ・ふらい

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その時Sちゃんは3階のお客様通路を歩いていました。通路外側にはガラス窓があり、外の景色が見えます。 うちの建物の構造は2階までが大きくて、3階からは容積狭めて上に細長い造り。3階の通路窓からは2階の天井部の梁が見えます。 何かふと気配を感じ、窓に目を向けると黒いモノが墜ちてきたそうです。 彼女曰く、「ゆっくり墜ちてきました。目が合った」…。 髪の長い女性は梁に叩きつけられて潰れたトマトのようになったそうです…。 Sちゃんはそれから精神を病み、会社に居られなくなりました。
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