現と夢

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小学生達が、登校する朝早い時間に、少年達は机に課題を広げていた。 「おい大丈夫か?」 「えっ?あぁ悪い。」 最近、少年は同じ夢を何度も見る。 真っ黒な闇をただ、ひたすら走る、走る、走る。 誰かが追いかけてくるわけでも無い。 ただ無音で、真っ暗で。 少年の意識は、課題を見せに来ていた白の声で呼び戻された。 「あのね、宿題を見せろと言うから来てやったってーのに寝てんじゃねぇよ。」 「白昼夢…。」 「おいおい大丈夫か? 最近、ぼーっとしてる事多いし疲れてんなら寝ろよなっ。」 「わりと、寝てんだぜ? 夜は10時には寝てるし。」 やりかけの、課題を机から片付けた少年達は、それぞれのバイトの時間が迫ってるせいか慌ただしく準備をして行く。 「どんだけ寝てんだよ、学校来るだろ?」 「行く。 じゃっノート借りてく。」
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