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― その3月後…
101年 春。
ジパングの酒場。
ヨウキ「久々ね、あ、あれ、海賊に
手当てしてた娘、酔っ払い
兄貴は見えないわね」
クレイオ「そうね、また一悶着あると
いーなぁ、ん…海賊、どっかで
見た様な見ない様な…」
ヨウキ「先頭が船長ね、にしても…
足を失うなんて派手なバトル
したのね」
クレイオ「熱い男達ね」
ヨウキ「何言ってるの」
そこに現れたのは松葉杖に頼る
アルスだった。
アルスは真っ先にマスターに近寄り、
アルス「ナティ・レ・アループに会いたい」
ヨウキ「あ…ポセイドン・ブルーのクルー…」
クレイオ「クラウドが見えないわね」
マスター「あ、あそこに…」
マスターはナティを指差した。
ナティは友人と酒を嗜んでいる。
アルス「すまにゃぁ」
マスター「あ、ああ…」
クレイオ「随分と腰が低いわね…」
アルスはナティへ向かい歩く、
ナティは近付くアルスに気付く。
ナティ「?…」
アルスはナティの前で立ち止まる、
ナティ「私…?」
アルス「ああ、ナティ・レ・アループ…」
アルスの表情が曇る。
ナティ「え、あ、貴方は…?」
アルス「オレは、アルス・エィヌだ」
ナティ「あ、シドさんの…」
アルス「ああ、哀しい報せと詫びに
来た…」
クレイオ「…」
アルス「シド・イーガス・サントラは、
クラウド・ブルーに沈められた」
ナティ「!!…」
クレイオ「…」
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