第十六章

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何やってんだ? 俺 目の前に遊郭の上玉がいるのに何やってんだよ… すると沈黙を破った 「土方はん…好きなおなごのことでも思い出したんちゃいます?」 女は着物を丁寧に着付ける 土方 「…副長の俺には女は腐るほどいる。お前は今までの女で一番の上玉だ。」 土方は困惑した面持ちで話す。 しかし 「土方はん…抱くときお辛い顔してはりました… 辛い ? ですから…今日はお酒だけで勘弁なさりましたら?」 俺はフッと笑い 土方 「面白い女だな……斬るぜ?…」 女は卑しく笑いこう話した。 「土方はんは優しい方やさかい斬りまへん。さっ飲み直しますえ?」
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