悪徳の華

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† 毎日の様に囁かれる言葉。 そして、毎日花瓶に注がれる、主人の生き血。 その度に淫れる自分の何か。 それは、主人も同じ様でした。 何かは、知ることもなく、分かることも、ありません。 主人は知らないでしょう、そして、知ることもないでしょう。 華が、感情を持ち、主人を感じていることなど。 日に日に深紅に染まる華は、主人の生き血を、欲します。 もっと、もっと、と。 †
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