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「何言ってんだい! 確かにあんたの言ってることは一部はあってるよ! だからって泥棒をしていい理由にはならないじゃない!」
「そーだそーだ!」
反論する人々。
ふと一夜は、ある事を言い出した。
「……この商店街における一週間分の全食糧を100%とし、出荷・輸出、その他の数値を最大とした時……」
「……?」
「出荷・輸出及び店頭販売において売却される割合が45.6%、地域内の共有での消費が23.8%、その他への使用が10.0%……
未使用・腐敗などにより、破棄・処分が20%強……」
「……え……?」
驚いたのは玲奈だった。
まさかあの時……チェックリストをみたときに……。
すべての数値を計算していたのだろうか。
そしてそれを記憶していたのだろうか。
「わかったか? お前たちは毎週20%……街一つ分の人口にあたる食糧を無駄にしているんだ」
一夜はきっぱりと言い放った。
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