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廊下をぬけ、階段を下り、それでもやって来る敵達を倒しながら進む一夜たち。よくこれだけ戦闘者を集めたものだ、と思うくらいだ。
やがて一夜たちは、地下らしき場所にたどり着いた。
「クックック……来たようですね」
そこにはリーダーらしき男と数十人の男軍団、そして、ロープによって縛られている女性たちがいた。
「! あれは私たちの国で行方不明となっていた者たちではないか!」
カンナは女性たちを見て目を見開いた。
「クックック……そうですよ。この娘たちはあなたたちの住む国からえりすぐった、美しいお嬢さん方ですよ」
「クッ」
「おっと、動いてはいけませんよ。動くとこの娘たちの命はありません!」
男の台詞とともに、女性たちに銃が突き付けられた。
「な、卑怯な……!!」
助けに行こうとしたカンナは、立ち止まってしまう。
一夜は男に聞いた。
「……そいつらをどうするつもりだ?」
「この店が潰れた以上、この娘たちにもう用はありません。……といいたい所ですが、折角なのであなたたちにチャンスを与えましょう」
「……チャンス?」
「はい、そうです」
すると男は、いかにも悪い事を考えていそうな笑顔になった。
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