事務所

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   玲奈が美雪と会話していると、小さなエレベーターから一夜が降りてきた。 「あ、一夜さん。どうしたんですか?」  玲奈が聞くと、一夜は足を止めた。  そしてポケットから手紙みたいなものをとりだし、見せ付けるようにブラブラと掲げる。 「……依頼の手紙だ。行くぞ」 「あ、はい!」 「いってらっしゃい」  玲奈は一夜について行くように駆け出し、美雪はそれを見送った。  玲奈は、依頼解決事務所『D』のメンバーとなった。  朝と夜は基本、美雪のもとで働き、依頼がくれば事務所のメンバーとして頑張る。  玲奈は、それが何となく嬉しかった。  自分は役に立っている。そんな実感があったからだ。  ――きっと、ここから頑張っていける。  玲奈は新たな決意を胸に、今日も気合いを入れて歩きだす。  ここは、依頼解決事務所『D』。  依頼と報酬があれば、必ず解決するのがモットー。  彼等は、今日もどこかで、人々を助けている……。  
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