“伝説”の娘

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  「……食糧泥棒?」 「そう。私たちそれで困ってるのよ」  依頼解決事務所『D』にて。  今、一人の年配の女性が困った顔で尋ねてきた。  内容はこうだ。  女性は商店街で一種の八百屋を営んでおり、周りの人と協力しあって街を栄えさせている。  商店街には八百屋は勿論、肉屋やパン屋など、様々な食糧専門店が並んでいる。経営者は朝と夜の二回、仕入れた食糧をチェックしている。  ところが最近、何者の仕業なのだろうか、昨夜チェックした食糧の数か、今朝になると減っているのだ。減る量はたいしたことはないのだが、それがここ最近一週間ぐらい続いており、流石にみんな困り果ててしまっていた。  そこで代表としてこの女性が尋ねてきたのである。 「ここにみんなから少しずつ出しあったお金もあるからさ。……たいしたもんじゃないけど。どうかこのとおり!」  そういって女性は、金が詰まった袋を一夜に差し出した。 「……わかった。解決するのが俺達の仕事だ」 「ああ! ありがとうね!」 「行くぞ、玲奈」 「はい!」  こうして一夜たちは早速現場に向かった。  
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