3人が本棚に入れています
本棚に追加
/42ページ
私は綿飴
誰かに落っことされて汚れた綿飴
落ちた綿飴は美味しそうじゃないから
「もういらない」
っていわれて捨てられた
汚れた綿飴を拾ってくれる人
そんな人いないって分かってる
でも、どこかで
来てくれることを夢見てる
拾われるのを待っていた
色んな人が私を見ない
汚れてるから
美味しそうじゃないから
誰も見向きもしないんだ
そう思ってた
でも、ちゃんと拾われた
誰かがぽんぽんゴミを掃らって
「美味しそうだ」
っていってくれた
ねぇ、こんな汚れた綿飴でも
あなたが拾ってくれるなら
私は溶けずに残って
あなたの手の中で
ゆっくり眠るよ…
最初のコメントを投稿しよう!