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なぜあなたのことを
目で追ってしまうのだろう
こんなにもあなたを守りたいのは
なぜですか
僕は壊れてしまったのでしょうか
あなたという存在が
僕を僕じゃなくする
こんな気持ちは初めてなのです
こんなにもドキドキして
あなたという存在を
少しでも視界に入れておきたくて
たとえ隅っこでも
入っていれば僕は嬉しいんです
これが「恋」っていうものですか
とてもフワフワしてドキドキして
気持ちが止まらない
いつかこの気持ちをあなたに伝えよう
心に決めた小さな決意
とても小さな祈り
どうか聞いてください 神様
僕はあの人にこの気持ちを
伝える勇気が欲しいのです
少しでいいのです
僕に勇気を分けてください
僕はそう祈りました。
僕は見てしまいました
あなたが他の男と手を繋いで
幸せそうに帰っているのを
見た瞬間僕の中で何かが
崩れていきました
ああ、僕は駄目でした
伝える前に他の人に
取られてしまった
僕じゃ駄目だったんですね
でも分かりきっていました
あなたと僕じゃ存在価値が違う
あなたは光 僕はその影
あなたは好まれ 僕は拒まれる
まったく違う存在に
なってしまったんです
だから僕には見向きも
しなかったんです
どうか聞いてください 神様
僕はどうなったって構いません
あの人が幸せならいいんです
どうか幸せにしてください
ずっと幸せにしていてください
僕はそう祈りました。
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