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「おかえり~…
っておいおいっ
どうした!?目が真っ赤!
兎かってぐらい真っ赤
じゃねーか!!!!
神楽?なんかあったか?」
「……」
また溢れる
自分がうざい。
「…ック…ウ…飽きた」
「ん?ないてちゃわかんねぇよ」
「サドに飽きたって言われたアル…ウ…ック」
「はぁ?あいつうちの
可愛い神楽に…って
神楽総一郎君嫌い
じゃなかった?
なんで泣いてんの
あ、悔し泣き?」
「違っ…」
あれ、違うんなら
何で泣いてるんだ?
「おいおいお前それ
あれだわ、あーいいたくねぇから
いわねぇけどお
まぁ頑張れ
素直になれ!」
意味わからんこと言って
私を外に追い出した。
「銀ちゃんのばかぁああっ」
「おいっすこんぶあげるから!
いってらっさい」
どこいきゃいんだよ
くそてんぱ
と思いながら
一人であるく。
太陽が隠れてく。
「……雨の匂い」
歩く私の前に
黒い影が一つ。
顔をあげれば
憎いあいつの顔。
「………あ」
どきんと胸を打つ音。
きこえそうなくらい
何度もどきんどきん。
わかった。これが恋心
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