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俺は胸が熱くなっていくのを感じた。そして時間が止まっているような錯覚に陥った。呼吸をするのも忘れるくらいに。
「お~い生きてるか?!」
ふと我に返ると健太が覗き込むように俺を見ている。
「おっおぅ、大丈夫💦」
「まさか裕也さっきの子に一目惚れか?」
健太は憎たらしい笑みを浮かべている。
「仕方ねぇあの子はお前に譲ってやる!」
「お前は何様だ…💧ていうかあんな子俺らの学年にいたんだ…」
「そうだな、まぁ俺らの学年は人数多いしな!知らない奴がいてもおかしくなねぇ」
「だよな…」
この日は皆の自己紹介よりも城崎明日香の姿が大きく記憶に残った。
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