神様どうぞファッキンブルース

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「残念だけど、オレは天使じゃない。それに、キミは死んでなどいない」 「そ、そんな、なんで、わ、私死んでないんですか!?」  アフロな彼の言葉に、少女は飛びつくように身体を起こした。  シートベルトがしっかり働いて、彼女の身体をシートに戻した。 「オレがキャッチしちゃったからかな」 「き、キャッ、チ?」 「そう、キャッチぃ。んでぇ、リリース失敗しちゃって現状ぅ、みたいな」 「それじゃあ、わかんないだろ。とにかく、こいつらが偶然君をキャッチしてしまったらしく、その後の処理に困って車に乗せちゃったらしいんだ」 「し、しょ、り?」  少女は困惑した表情を隠そうともしないで、俺を見つめる。  胸元まで伸びた長い黒髪が、白いワンピースの上で揺れる。  胸の中心にあるリボン型の飾りが小刻みに揺れていた。 「処理なんて言い方したから、彼女怖がってるだろ」  アフロの言葉はごもっともで、少女はずっとビクついている。  この娘は飛び降り自殺しようとしたってのに、それ以上の何に怖がっているんだろうか?
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