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「後ろの、キミの横にいるのは、そうだなぁロッくんでいいか」
「おぉ、ナイスネーミングセンスぅ」
「ちょっと待て、誰がロッくんだ! もっとマシなの無いのかよ」
「んじゃぁ、ロリコ……」
「ロッくんでいい。それ以上言うな!!」
隣の少女を横目で見たが、ギャル姉さんの言わんとしたことが伝わっていなかったようで、安心した。
こんな幼い少女に、疑いの眼差しを向けられたら、興奮する。
いや、間違った。
困惑する、だ。
「あ、アフロさんと、ぎ、ギャル姉さんさんと、ろ、ロッくんさんですね」
「さん付けは要らないよ、アダ名なんだし。それにギャル姉さんさんとか不自然だろ」
「じゃあぁ、アフロはぁ呼び捨てだねぇ」
「いいんだよ、それで」
いつになくよくアフロが喋るので、いつもなら司会役の俺の出る幕は無かった。
なんだか蚊帳の外な感じもするが、事態を変な方向に持ってきてしまった事をアフロも反省してるんだろう。
あるいは、心底楽しんでいるのかもしれない。
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