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「わ、私は、し、死にたかったんです。お、終わりにしたかったんです」
「リセットじゃないんだ、終わっちゃったら、コンティニューって訳にいかないんだぜ」
「ふ、再びなんてありえないです。や、やり直したいわけじゃないです。お、終わりに、し、したかったんです」
再び、ワンピースは俺の事を睨みつけてきた。
この話題の時は常に俺は敵のようだ。
現実に引き戻そうとする、敵。
「ロッくんも、もうこの話はよそうぜ」
「一期一会。出会ったからには俺の知り合いだ。知り合いが自殺するなんて、黙ってみてられるか」
「孤高のようでぇ、フレンドリーをリスペクトしたりするのがぁロックンロールだもんねぇ」
ギャル姉さんにそう言われて俺は頷いてやった。
ロックンロールはガキ大将みたいなもんだ。
俺の物は、俺の物。
お前の物も、俺の物。
お前の悩みも、俺の物。
「ロックンロールで世界を変えようなんて大それた事は、神様にしかできやしないんだ。だから、俺はロックンロールで人を変える」
今手元にギターは無いが。
ギターが無くてもロックはできるさ。
魂があれば、ロックはできるさ。
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