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翠は、僕の荷物を見て足りないものを取りにクローゼットに向かった。
テキパキと無駄なく動いて、必要な物を取ると戻ってきてスーツケースに詰め始めた。
お祖父様の考えてる事がよく分からないよ
翠を見て離れてしまう寂しさを感じながら、考える。
あの時、お祖父様は僕と翠を部屋に呼んで、翠に僕の代わりに星凰学園に通えと仰った。
なんで今更そんな事を、わざわざ言ったんだろう。
それに、星凰学園なんてここからかなり離れてる。
車でも2時間位かかるし。
……<翠の為>って言ってた。
あと<翠を人任せにするのは…>みたいな事。
翠を人任せにって、すっげぇ嫌なんだけどなぁ。
ほんとに大丈夫なのかな。
まぁ、あの"事"から翠を助けたのはお祖父様だし、翠を大事にもしてるし、翠にとって、悪い様にはしないって思ってるけど。
でも、僕がいない間に翠に何かあるって言うのが気に入らない!
もしかしたら、僕がいたら翠にとってよくないのかな、とか…………
あ、駄目だ。ものすっご落ち込んできた。
、
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