葵の事情

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「……イ ア…イ! 葵!」 「わっ!な、何?」 翠の呼ぶ声にびっくりして思わずどもっちゃったよ。 翠を見ると、やっぱり無表情で僕を見ていた。 「何考えてた?顔が酷い事になってたよ。」 グサッ うぅ……傷つく……… でも分かってるもん。 他の誰かが、顔見ても、声聞いても、目を見たって、゙心配してる゙なんて感じる事はできないだろうけど、双子の僕には分かるのさ! 翠は、僕が落ち込んでるの見て心配してくれてるんだって事がね!! ちょっと言い方がアレだからやや傷つくけど、でも翠が僕を心配してくれてるなんて感激!!! 「翠~~~~~~!!!」 感激の涙を滝のように流しながら、翠に抱きつこうとした僕だけど、翠はヒラリと僕を躱した。 ドシャ… もちろん僕は床と仲良しさ! 痛いよ…… 「も~~。翠ったら、恥ずかしがり屋サンなんだ・か・ら」 語尾にハートマークでもついてそうな感じで、打ち付けた額を押さえながら満面の笑みで翠を振り返るも… うん。やっぱり無表情ですよね~ 「葵。キモイ」 本気で泣きたいです!! 、
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