916人が本棚に入れています
本棚に追加
「ほら、あまり調子に乗ると本当に体に障る。
もう準備は終わらせたから、横になって休んで。」
<キモイ>宣言の後は、やっぱり僕の体の心配をしてくれる翠。
優しいなぁ~
「うん。分かったよ。手伝いありがとう、翠」
嬉しくて翠を見つめて微笑む。
翠はコクリと頷いて、僕の背を軽く押す。
「ほら、早く寝て」
そのままベッドに促される。
明日の昼には、僕は出発する。
最近は一緒に寝ることもなかったけど、しばらく会えなくなる。今夜は一緒に寝たいなぁ……
「ねぇ、翠。今夜は一緒に寝ようよ。明日からしばらく会えなくなるんだしさ。
ダメ?」
翠の顔を覗き込み、聞いてみた。
コクリ
「いいよ。」
嬉しい。
いそいそとパジャマに着替えて、僕はベッドに入った。
翠も勝手に僕のパジャマを借りて着替える。
部屋の灯りをリモコンで消すと、翠もベッドに入ってきた。
お互いに向かい合う様にすると、目の前には自分と同じ顔。
僕と翠は、髪型も同じだからまるで鏡を見てるみたい。
翠はもう一人の僕………
でも………………
、
最初のコメントを投稿しよう!