プロローグ

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 今、一人の男子が歩いている。  少し茶色がかったツンツンした髪、10人に聞いたら8人はカッコいいと言いそうなビジュアルに、これまたどちらかと言えば高い身長。  彼女がいそうないでたちである。  しかし、彼女は居ない。  いや、できたことがない。  何故なら、家族構成に難があり、彼は彼女を作りたがらなかった。  それに加え、死んだような目に、つかみ所の無い性格。  クラスで話すのも1日一人か二人。  故に恋愛経験0。  これはそんな男の話である…。
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