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「んで、いつどこで依頼人と落ち合う予定なんだ?」
「今すぐ」
………………………はい?
「俺に言われても困るぞ。今日頼まれて今日中にって言われたんだ。………ほれっ」
「それをOKしたのはあんただろうが」
渋々と投げられた物をキャッチする。
投げられた物は刀だった。
しかも三つ。
剣名は
“嶢(ぎょう)”
“焔(ほむら)”
“怨(えん)”
これらが神吼の愛刀。
だいたい神吼は“嶢”と“焔”を遣う。
“怨”は少し特殊なのだ。
「それじゃあ着替えて来るんで」
「だから今すぐ」
「はっ?制服なんですけど」
「オールOKだ」
「まじ…?」
「まじ」
ガックリとうなだれる。
神吼の服装を見ると確かに制服(学ラン)だった。
「資料の一番後ろのページに落ち合う場所書いてあるから」
ピラッと一番後ろのページを見る。
場所
聖フランチェスカ学園
と、殴り書きで書いてあった。
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