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「分かったよ。で、具体的に俺は何をすりゃあ良い?」
「今、あちらは黄巾の乱が鎮まった頃の時代です。次、『北郷一刀』を殺す機会があるのは」
「虎牢関あたりか?」
「そうです。獅靖殿は三国志の知識は…?」
「ま、多少は」
「なら話が早いです。まずあちらに行ったら董卓(とうたく)の陣営に加わって下さい。一段落着いたら、またこちらから連絡します」
「りょーかい」
神吼の知識では董卓という人物は、当時の宮廷を欲しいままにし暴君だった、程度のものだ。
まあ、知らなくても捜すまでだが。
「それでは………」
すっ、と何処から取り出したのか銅鏡を白装束が鏡を真ん中に二人で持つ。
「ご健闘をお祈りしています」
そして、鏡からいきなりまばゆい光が漏れ、
神吼の意識が途絶えた。
舞台は………整った。
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