序 章

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「貴方の希望する職業は何ですか?」  運命を司る女神モイラの石像。  真っ白な石像は、高さ5mはあるだろうか。  石像の顔を見ようと首をぐいっと傾けると、無機質でどこを見ているか分からない瞳があった。  唇は曖昧な形で、微笑んでいるのかそうでないのかすら判別出来ない。  しかし、そんなことはどうでも良かった。  夢中になって遊んだ《ドラゴン・ファンタジー》の世界にいよいよ入れるのだ。
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