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―スパァン!
「千秋さん!!!!」
「お、沖田先生…?」
襖がいきなり開き、飛び込んで来たのは沖田だった。
「大丈夫ですか!?土方さんに何かされませんでしたか!?」
「大丈夫ですよ。落ち着いてください」
千秋は若干、引きながら答える。
「総司!てめぇ何ほざいてやがる!!」
「だってぇ、土方さん手が早いじゃないですかぁ。二人で部屋に入ったって聞いた時は、千秋さんが心配で心配で…」
「誰がこんな色気がねぇ女に手ぇ出すかよ!!!!……………ハッ!」
言った後はもう遅い。千秋が笑顔でこっちを睨んでいた。
「…誰が色気がないと…?」
「い…いや…その…お前はまだ餓鬼だろ!」
「勝手に開き直らないでください。それに、私は餓鬼ではありません」
千秋は殺気を出しながら土方に迫る。そこで、沖田が
「じゃあ、千秋さんって、いくつなんですか?」
と、首を傾げながら尋ねた。
「…いくつに見えます?」
「はっ!せいぜい12・3歳くらいだろ!」
「…16です…」
「「は?」」
「だから、16歳なんです!」
土方と沖田は一瞬だけ固まったが直ぐに、
「「はぁぁぁあああ!?!!」」
と、叫んだ。
その様子を見た千秋は、
「…そんなに童顔ですか…?」
と不満そうに呟く。
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