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「千秋さん!どうですか?これ、似合ってますか?」
「とっても似合ってますよ。総司さん」
朝から元気にはしゃぐ沖田。それを見て苦笑する千秋。
何故こんなにはしゃいでいるかというと、壬生浪士組の隊服が出来たからだ。
浅葱色のダンダラ服。
「…千秋さん?着ないんですか?」
千秋はたった今配られた隊服をじっと見つめていた。
「…浅葱色…」
「…千秋さん?」
「切腹裃の色…」
「…はい」
隊服を広げて着てみた。まだまだ新しいその服は、鮮やかな薄い水色。
「似合ってますよ」
「…ありがとうございます」
―この新しい隊服は何時まで綺麗にしてらるだろうか…何時かは脱いでしまう。その時には既に汚れているだろうな…
そんな中、例の三馬鹿がやってきた。
「よぉ!総司に千秋!」
「結構似合ってるぜ、二人共」
「着た感じはどう?」
上から、永倉、原田、藤堂だ。
「着心地は中々いいですよ♪」
「三人も似合ってます。あ、でも、藤堂先生は大きすぎるかも…」
「…酷いよ千秋…」
藤堂はかなりのショックを受けた。
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