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千秋は自分の左腕に目を落とす。そこはまだ完全には治っておらず、白い包帯が巻かれていた。
「いくら強いとは言え、酔っていた芹沢先生の斬撃を避けられなかった、僕の責任ですから」
「…じゃが…」
顔を上げた芹沢は千秋を見る。
「じゃあ、今度僕に甘味を奢ってください!それで許してあげます」
千秋は芹沢にニッコリ微笑んだ。
「…分かった」
「あ、沖田先生も一緒に行ってもいいですか?」
「別に良い」
「ありがとうございます!芹沢先生!!」
千秋の笑みを見た芹沢も微笑もうとしたが、千秋の次の言葉に青ざめた。
「沖田先生、結構たくさん食べるんですよ…覚悟しといて下さいね?」
「………」
千秋の黒い笑みに何も言えなくなった芹沢だった。
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