隊服―浅葱色のダンダラ―

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*オマケ* 「土方副長ー♪」 「な、何だよ…?柿村…」 ―柿村が副長を付けた…!…キモチ悪い… 普段、呼び捨ての千秋なので、鳥肌が立つ。 「…今、私が副長を付けたからキモチ悪いって思いましたね…?」 「な!?…んな事思って無ぇよ!」 ―何で分かったんだ…!? 「…まぁ、いいでしょう…」 千秋は土方の前に座る。 「で?何の用だ?」 「私、芹沢先生達と大阪に行きます」 ―ブーッ!!!! 土方は飲んでいたお茶を盛大に吹き出す。 「うわぁ!?汚いですよ!!土方!!!!」 千秋はすかさず避難した。 「なんで芹沢達なんかと!?危ねぇだろ!!何考えてんだ!!」 土方が千秋に迫る。 「えぇ、だから沖田先生と斎藤先生に付いて来てもらうんですよ」 「…駄目だ!総司や斎藤だけならまだしも…お前は…!」 土方は反対するが、千秋が土方の言葉を遮った。 「どうしても、許可してくれないんですか?…豊玉さん?」 土方の動きがピタリと止まった。 「…お前…どうして…その名前を…」 千秋は土方の様子を見てニヤリと怪しく笑いながら懐から一冊の小さい書物を取り出す。 「…許可してくれないなら…分かりますよね?」
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