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千秋はパラパラ…と慣れた手つきで頁をめくる。
「あぁ、あった。コレコレ」
ある頁に止まると息を吸い込み、
「梅の「だあああぁぁぁ!!!!」」
それなりに大声で読もうとするが、土方の悲鳴(?)で遮れる。
「五月蝿いですねぇ。私はただ、この可愛い発句を読もうとしてただけですよ?」
「うるせぇ!!
もう、総司でも斎藤でも誰でも勝手に連れてっていいからそれを返しやがれ!!」
千秋は満面の笑みで、
「武士に二言はありませんね?」
発句帳を返した…
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